全社員を巻き込み、社名変更を伴うリブランディング。築古ビル再生の新規事業で上場を目指す
株式会社LOOPLACE
プロジェクト概要
建築不動産会社「株式会社LOOPLACE」のブランディング。 創業以来、大手ゼネコン企業等から受託する建設工事会社として発展してきた同社は、築30年以上の古ビルを全面リノベーションし、デザイン性の高いシェアオフィスへとコンバージョンする「建築再生事業」を主軸とすべく、事業転換を図っていた。社名変更(旧社名:株式会社成和)も含めた大きな変革を伴う、CI(コーポレートアイデンティティ)の見直し、社内外へ伝えていくブランディングに着手した。
課題
- 数年後の上場を目指し、社内外に新規事業への転換を示す必要があった
- 旧社名は、同名企業も多く、商標登録上の課題があった
- 人材確保が難しく、企業全体のイメージ向上が必要だった
- 社員の離職率もやや高く、新規事業へリソースが回わらない状態
- 既存の企業理念の浸透が不十分であると感じていた
戦略と提案
- リーダークラスの社員を集め、ブランディングプロジェクトを発足
- 既存事業の再整理を提案し、新規事業へのリソースを確保
- 新規事業のビジネスモデルを図式化し、合意形成をスムーズに
- 中長期の経営戦略を支援
- 全社員を巻き込み、新たな社名を公募
- ミッション/ビジョンの策定
- 新社名を100案近く提案、社員の意見を吸収し決定
- 新社名およびビジョンをシンボルマークで可視化
- ウェブサイトと動画で企業ブランドを表現
- 公式パンフレットを作成、新規事業の営業をスムーズに
- 新ブランドの発表会を実施
- 自社オフィスのリニューアル
- プレスリリースや広報のノウハウを提供
- 継続的なブランドコンサルティング
結果
新規事業である築古ビルのリノベーション事業が順調に伸びていき、リブランディングから2年で10棟以上の実績をつくることができた。若手の採用応募が加速し、自社サイトから応募が発生、採用コストの圧縮にも成功。離職率も低減し、社内にもさらなる活気が生まれている。リモートワークが加速する中でも、デザイン性の高いコンパクトなシェアオフィスへの需要はむしろ拡大した傾向もあり、同社のオリジナルオフィスブランド「gran+(グランプラス)」は感度の高いスタートアップ企業から特に人気を集めている。
- CLIENT
- 株式会社LOOPLACE
- URL
- TOPICS
「日経デザイン2021年2月号」掲載
「日経XTREND」掲載