事業承継とともに下請け工事を廃止し、100%自社設計施工のアーキテクトビルダーへ。オール国産材の自然素材建築ブランド
ゆたか建設株式会社
プロジェクト概要
埼玉県の工務店「ゆたか建設株式会社」のブランディング。創業50年に及ぶ地域工務店である同社は、大手住宅メーカーや設計事務所からの工事を請け負う仕事が大半を占めていた。先代社長の急逝とともに、現社長がバトンを受けることとなる。自社設計・自社施工のアーキテクトビルダーを目指し、地元で育った木材のみを使用する特長ある家づくりを打ち出し、ブランディングに着手した。
課題
- 大手メーカーや設計事務所の下請け仕事が売上の大半を占めていた
- 下請け業者としての施工だけでは、ブランドを作ることが難しい
- 設計・施工の両方ができるアセットがありながら生かせていなかった
- 利益率の低い仕事で事業と資金を回している状態であった
- 売上・利益ともに伸びにくい構造となっていた
戦略と提案
- 「西川材」と呼ばれる埼玉県産のスギ・ヒノキを使った特長ある家づくり
- 国産材100%、地産地消のオーガニック建築を訴求
- 社長が一級建築士であることから設計力の高さを訴求
- 地域密着型の工務店であることから、施主との良好な関係づくりに注力
- 住宅完成後のアフターフォローやイベント主催によるファンづくり
- ブランドネームを「Yutaka」とアルファベット表記へ
- コンセプトを「Woody Days」とし、木とともに暮らす日々の豊かさを言語化
- ロゴマークからパンフレット、WEBサイトまでデザインを統一
- SEO対策、SNS発信、WEBマーケティングに注力
結果
コンセプトの浸透、デザインの統一にこだわり、ブランドの世界観を点ではなく、面で表現していった。 ブランディング実施から3年ほどで、下請け工事のみを請け負う工事業を完全撤廃、100%設計施工のアーキテクトビルダーへの変革を実現できた。現在は、自然ゆたかでありながら、都心へのアクセス性も十分な好立地でもある、埼玉県飯能市や日高市への移住者や二地域居住を希望する若い世代から人気が集まり、イベントや建物見学会では、常に予約満員の状態が続いており、「行列のできる工務店」となっている。
山林から伐採された1本のスギからはじまる家づくりストーリー。同社のブランドコンセプト「Woody Days」を映像で直感的に伝えている。
- CLIENT
- Yutaka(ゆたか建設株式会社)
- URL
- TOPICS
- 「日本のロゴ」掲載
- 「ジャパン・クリエイターズ 2017」掲載
- 「Responsive Web Design JP」掲載
- 「新建ハウジング」他、建築業界専門誌掲載多数